2023.3.9
Costa Rica San Gabriel
Costa Rica San Gabriel
コスタリカ サンガブリエル
栽培地: セントラルバレー地域 トレバレスマウンテン地区 プリカル
地 理: トレバレス山麓に位置、火山灰土壌でコーヒー栽培に適した土壌
標 高: 1,350~1,600m /平均降雨量:2000mm/平均気温:21℃
農園主:フェルナンド トジャ氏 / 農園面積:11ha
品種: カツーラ種、カツアイ種
2008年コスタリカのコーヒー生産は記念すべき200周年を迎えました。コ スタリカの経済発展はコーヒー生産によってもたらされたといっても過言ではありません。軍隊を持たない平和な国、充実した福祉と教育制度、穏やかな気候など恵まれた環境において、コスタリカの生産者はコーヒー栽培に取り組んでおります。200年を超える歴史あるコスタリカの生産者は、コーヒー栽培にプライドを持って取り組んでおります。 従来は農協または規模の大きな農園によるコーヒー生産が主体でしたが、2000年頃よりマイクロミルと呼ばれる小規模生産者が独自に小さな水洗処理設備を持ち、独自の品質の高いコーヒーを生産する方式、または品質志向の中規模農園が品質の高いコーヒーを生産する流れがスペシャルティコーヒー産業の世界的発展にともなって出て参りました。 コスタリカの中央部セントラルバレー地域は、コスタリカにおけるコーヒー生産発祥の地であり、コーヒー栽培に適した好条件が整った環境にあります。太平洋の恩恵を受け、雨季と乾季がはっきりとわかれており、海からやってくる乾燥した風はコーヒーの甘味を引き出しています。また、火山灰を豊富に含んだ農地は、弱酸性で有機質を多く含む肥沃土であり、排水も良く、コーヒー栽培に適しています。サンガブリエル農園は2000年前後にコーヒー生産を始め、当時は標高900mにある共同ミルにチェリーを納めていました。しかし、近年のコスタリカにおける品質志向のマイクロミルに影響を受け、2014年に農園内にミルを完成させ、2015年クロップより新たにマイクロミルとしてスタートしました。農園はトレバレス山麓に沿って広がり、昼夜の寒暖差で実が凝縮し、硬く締まったコーヒーチェリーとなります。日中でも霧に覆われており、この霧が農園全体に湿度をもたらすので、より生き生きとしたコーヒーの木々が育ち、乾燥プロセスにおいては直射日光を遮るので、ゆっくりと乾燥を進めます。結果、甘味の詰まったコーヒーチェリーは、その成分をしっかり内部に浸透させながらゆっくりと乾燥を仕上げます。コスタリカスペシャルティコーヒーの第一人者であるグレース前社長が、無名だった同農園のサンプルに飛びついたほどにポテンシャルのある農園です。フェルナンド氏にグレースさんがアドバイスしながら、更なる高品質コーヒーを作りに取り組む二人三脚でスタートしました。また、安定供給ができる様、年々作付面積を増やし、ピッカーも年々増やしています。サンガブリエル農園の熟した果実の風味と豊かな香りをお楽しみください。