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メルボルンのスペシャルティコーヒーVOL.1 / Melbourne Coffee Culture

2022.1.11

メルボルンのスペシャルティコーヒーVOL.1 / Melbourne Coffee Culture

今更ですが、メルボルンの事について少し書いていこうと思います。
私達がメルボルンに来たのは2010年。

2008年より世界一周をし、その後オーストラリアのメルボルンを選びました。
メルボルンの気候はとても涼しく、日本人には1年通しても少し肌寒い日が続きます。

到着してすぐに気付きましたが、カフェの数がとても多いメルボルン。
町にはTakeawayのコーヒーを飲む方がちらほら、フリンダースステーションというメインの駅近くにはカフェがぎっしり並ぶCAFE街があり。コンビニでも本格的なエスプレッソマシンを設置し、手作りのコーヒーをわずか$1で積極的に販売するほどでした。

1週間が過ぎた頃、いつの間にかコンビニで毎日コーヒーをテイクアウェイしていると、毎日10-20人程の並ぶ行列のカフェを発見。Brother baba Budanというお店でした。毎日たくさんの人が並んでいるのでとても人気なお店なんだなと。

Melbourneにはたくさんの個人で経営されているカフェがありました。日本にいてはカフェに行く機会はないかなと思っていたのですが、そのお店は毎日並んでいることもあって、つられて入ってみました。

私の前に8人ほど並んでいました。オーダーを取ってくれるまでに5-8分程待ちました。そしてオーダーをしようと思ったら、スタッフさんが「君はどこから来たんだい? 」と。 私も拙い英語で、「日本からだよ。いつも並んでいるから気になって入ってみました。」 そうなんだ。日本からありがとうね。東京から来たのかい? と、コーヒーのオーダーそっちのけで少し会話を挟んでくれてからオーダーを取ってくれました。

とてもフレンドリーなスタッフの方で、その時私は、ここで働いている方達は働いているという感覚よりも、少し遊びに来ているような感覚? なのかな? と思いながら接していました。(良い意味で)

そして、そこで初めて知るのが私の初めてのスペシャルティコーヒーと言われるコーヒーでした。(スペシャルテーコーヒーの定義はたくさんありますが、私達が思うspecialty coffeeを簡単に説明すると、コーヒーチェリーの状態から丁寧に選び抜かれ、品質の良いものが集められ、生豆の時点でも欠点豆が少なく、良い酸味などの質も感じられ、それは甘く、コーヒー農園から選ばれた品種の違いや、どの場所で収穫や精製されたなどの詳細がわかり、コーヒーチェリーの味わいも感じられるコーヒー) そのコーヒーは苦味が全くなく、甘くほんのり香ばしく、その中に上質な酸味も感じられ、珈琲の品質というものを初めて感じることができました。今まで日本では缶コーヒーやカフェでコーヒーも幾度なく飲んだことはありましたが、このコーヒーは衝撃的すぎて、コーヒーとは思えないような味わいで、とても感動しました。これが本当のコーヒーだ!と少しずつ身にしみ感じました。

少し調べると、オーストラリアでは日本がスペシャルティコーヒーに興味をもつ15-20年程前にすでに目をつけていて、たくさんのスペシャルティコーヒー専門のお店がすでにたくさんありました。

ここからコーヒーとは?スペシャルティコーヒーとは? の疑問を持ち始め、それからほぼ毎日このBrothetr Baba Budan ブラザーババブダンに通い詰めることになりました。この頃は専門学校に行く前の英語スクールのビジネスコースに通っていた頃でした。

完全にコーヒーにどハマりしてしまい、コーヒーなのに、なぜ味わいがあるのか疑問で仕方がない日々が続きました。コーヒーとは香ばしく、苦く炭っぽいものを薄めたものでしか思っていなかった私はしばらく考え込みました。

1ヶ月程過ぎた頃、Friendlyなスタッフにもその疑問を問いかけると、これが本当のコーヒーだからね!メルボルンにはたくさんの美味しいお店があるよと教えてくれました。そして教えてもらった色んなお店を探し、たくさんのカフェに朝6-7時から通う日々へと生活は変わっていきました。その中で、少しづつ見えたものがありました。それは私が思った美味しいお店は全て個人経営で始まったお店ばかりでした。

続く